

小冊子『想いをつなぐ』の発刊と『記憶の灯り 希望の宙へ』の重版をご報告します(2021年5月20日)
『記憶の灯り 希望の宙へ いしかわの戦争と平和』は、おかげさまで県内外で好評を得て、昨年8月の刊行から6か月という短期間でほぼ完売となりました。その成果を成し遂げたのは、出版支援金へのご協力および冊子の主旨に賛同され購入いただいた多くの団体・個人の方々が、冊子を手に取ってさらに平和への想いを高め、周りの方に普及していただいた結果です。
刊行後には、県内外の多くの方々から、労いと賛辞を含め丁重な書評や感想をいただきました。編集委員会では、改めて感謝と連帯の輪を広めたいとの想いから、石川保険医新聞に掲載された冊子編集委員のリレー・エッセイや、みなさんから寄せられた書評・感想をまとめた小冊子『想いをつなぐ』を作成しました。そして、『記憶の灯り…』完売後も、「もう在庫はありませんか?」との問い合わせをいくつもいただき、兼ねてより検討していた重版(正誤表の内容の修正版)を5月1日付で刊行できることになり、新たな普及を息長く続けていきたいと思います。
今この国は、拡大するコロナ禍のなかでさえ、自らの保身と棄民政治、オリンピック強行、憲法改正に突き進む政府が舵を取る難破船であり、先の戦争末期と同じ空気が漂っています。一人でも多くの方が、『記憶の灯り…』で確信を得た平和への想いをひろげ、平和をともにつくり、次の世代に手渡す一歩を踏み出してくれることを願っています。
本書の刊行にあたり、中能登教育委員会、県健康福祉部厚生政策課「石川県将士の記録」、県企画振興部企画課「国立工芸館」、小松市観光文化課「遊泉寺石切場」など県内各公的機関をはじめ、多数の県民のみなさまより貴重な資料をご提供いただきました。
この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。資料提供者のみなさまは詳しく本書に記載させていただいております。
編集委員会では、県内の戦跡ガイドブックとして刊行した本書が、平和教育の参考図書として戦争の記憶を次の世代に引き継ぐ『道しるべ』となることを願って、県内の小学校、中学校、高等学校、大学の学校図書館及び公立図書館に寄贈させていただきます。
ぜひ多くの方に手に取っていただき、平和への思いを多くの方と共有していただけますことを切に願っております。
「記憶の灯り 希望の宙へ~いしかわの戦争と平和~」編集委員会
2020年8月吉日